三たん地方開発促進協議会
 
体型に合わせて作る椅子
現代の職人その3
家具職人 上山隆久 氏
三次曲線を描いている型板の数々

 上山さんが家具づくりを始めたころに制作していた椅子は平面的な物でした。なぜ体にフィットしないのだろうという疑問は、アパレルメーカーのデザイナーだった経験から解けてゆきました。人間の体になじむ椅子は、三次曲線で構成される服と同じようなパターンなのではと気づいたのです。

 「服はどこで重みを受けるかによって軽く感じたり重く感じたりして、着心地が変わります。それと同じで、椅子もどこで体を支えるかがものすごい大事なんですよ。 それに気が付いた時はうれしかったなぁ」。

 ここ数年、ハンディキャップのある人から注文が入るようになりました。リウマチのため背骨が大きく曲がったおばあさんのためには、背中の形に合わせ背もたれを改良しました。オーダーメイドの服のように採寸し、体型に合わせて作ります。

 「10人おったら10人とも座り心地が違う。機械による量産だと1脚だけのために機械を調整していたら膨大な時間がかかるから、フレキシブルに対応できないでしょう。手仕事やったら、そういう事がたやすくできるんです。椅子は座って『うわっ』ていうレスポンスが早いんで、作っとってもおもしろいですねぇ」。

上山木工所
大屋町宮垣823
TEL.079-669-1799

特集3
現代の職人
杜氏 
向井久仁子氏
刀匠 
藤井啓介氏
家具職人
上山隆久氏
瓦葺き職人
田中英郎氏
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