三たん地方開発促進協議会
 
向鎚を機械のハンマーに
現代の職人その2
刀匠 藤井啓介 氏
機械のように精密に1点をたたく

 神秘的で機能美の極致と言われる日本刀。元来は武器であると共に精神的なお守りの性格が強い物であったのに、現代ではぶっそうな物と拒絶されてしまうのが残念と藤井さんは語ります。

 「仕事から帰ってきて刀を持つと気持ちが安らぐという方もあるんですよ。刀を所持するためには許可が必要だと思っている方が多いですが、こちらで県の教育委員会に登録してありますので、他の美術品と同じ様に簡単に持つ事ができるんです」。

 刀匠を紹介する番組では「向鎚」による鍛錬の様子が流れることがよくあります。実際には戦時中から機械のハンマーが導入されていますが、匠の技のイメージと合わないため登場することはまずありません。

 「人間国宝の先生がテレビに出られた時、暗幕が掛けられた場所がありまして、我々が見たらハンマーが隠してあるのだと分かります。向鎚を打つのはかなりの技術が要るんですよ。私の修行中は見学とか撮影なんかではやっていましたけど、実際に叩かしてもらえるのはだいぶ練習してからですね」。

 ムラなく、一定のリズムで、正確に、まるで機械のように1点をたたかなければならない「向鎚」という作業。ならば、このような過程は機械に任せてもいいのではないかと、隠さず案内してくださいました。

日本刀鍛錬場
篠山市今田町下立杭3-13
TEL.079-597-2389

特集3
現代の職人
杜氏 
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刀匠 
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