三たん地方開発促進協議会
 
建具職人のノミ
上島  勇さん(うえしまいさむ)
昭和16年
氷上郡氷上町生まれ。
昭和31年
中学卒業と同時に親方の
大嶋政雄さんのところに
弟子入り。
「六人兄弟の末っ子でしたから、早く家を出て仕事に就くことを考えていましたね」。
建具職人のノミ
【1】きわを揃えるときに使う「平ノミ」
【2】
垂直にノミを入れなければならない時、
段差がある時などに利用する「小手ノミ」
【3】
小さい穴掘りをする時に使用する「打ち込みノミ」

 初めて日本家屋を見た外国人が、「日本の家は、木と紙でできている」と言ったという話は有名ですが、襖や障子など、この伝統的な日本建築を陰で支えているのが建具職人です。

 建具の材料は木材の内でも良質の所だけを使います。又組子とは、切り込みを入れた細い板を、釘を使わずに手作業で組み合わせ、精密な模様を編み出していく建具の伝統技法です。美しい格子模様を作るためには、寸分のズレも許されない緻密な作業です。

 上島さんは、カンナで削った後の細かい部分の仕上げなど、仕事に応じてノミを使い分けるため、20本以上のノミを所有しています。「弟子入りして最初にする仕事が、ノミを研ぐことでした。刃物を研ぐことは基本中の基本。先輩の道具は絶対に触らせてくれませんでしたし、誰も教えてくれません。切れ味を良くするためにどうしたらよいかは、体で覚えるしかありませんでした」。

建具の世界でも機械化が進み、職人道具がいらない時代といわれますが、やっぱり手仕事の味は奥が深い。
特集2
道具に見る
匠の仕事
表具師のハケ
綴れ織り職人の杼
鯉のぼり職人の筆
建具職人のノミ
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