三たん地方開発促進協議会
 
表具師のハケ
林  みつるさん(はやしみつる)
昭和6年
養父郡八鹿町生まれ。
昭和24年
2代目の表具師、
林信夫さんの薦めで弟子
入りを決意。
「町内でこの仕事をしているのは私だけですから、体の続く限りこの仕事を続けたいですね」。
「近代日本画の父」と称えられる狩野芳崖(かのうほうがい)の作品を張り終えて。
表具師のハケ
【1】【2】
水で湿して本紙を剥がすために用いる「水バケ」
【3】本紙が傷まないように水で伸ばす「糊バケ」 
【4】余分な糊を取り除くために用いる「コワナデ」
【5】最後の仕上げに叩いて糊をなじませるために
  用いる「内バケ」

 日常生活で使われる襖や障子、掛軸などは、湿気や虫食い、日焼けなどにさらされ、すすけたり、破れたり、シミができたりします。これらに新たな命を吹き込み、書画(しょが)の美を引き立てるのが表具師の仕事です。  

 掛軸なら裏打ちといって補強のために紙を貼りますが、ここでいかに糊を薄くムラなく付けられるかどうかが職人の腕の見せどころ。

「糊のつけしろ幅が狭いのはもちろんの事、様々な種類のハケを使い分け、シワのないパリッとした仕上がりにできあがると感動もひとしおです。もちろんお客さんからお預かりした商品は、破れたら取り返しのつかないものですから毎日が緊張の連続ですね。今まで失敗したこと? もちろんありませんよ」。

特集2
道具に見る
匠の仕事
表具師のハケ
綴れ織り職人の杼
鯉のぼり職人の筆
建具職人のノミ
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