古い紙すき村の姿を残す黒谷は、伝統技法を守る希少な産地として知られています。楮(こうぞ)の黒皮を苛性(かせい)ソーダで処理する産地が増えるなか、1本ずつ手で削り木灰で炊いています。天日で干した生漉き紙などは1,000年もの生命を保つと言います。
平家の落武者が子孫へ残す技として始めたと伝承されており、江戸から明治にかけて京呉服に関連した値札紙やたとう紙が多く作られました。
現在は美術紙や書道用紙の他、便せんや和帳など様々な加工品も開発。組合の研修事業を終えた若者が、熟練職人の指導の下で準組合員として働いています。
◎お問い合わせ
黒谷和紙会館 TEL 0773(44)0213
|