三たん地方開発促進協議会
 
◆ インタビュー ◆
但馬木彫作家 松田一戯氏
新分野を拓く匠 弐
木彫フォークアート
アート、工芸、民芸のはざまで。

 私たちが提唱している「木彫フォークアート」とは、生活と親(ちか)しい美術作品ということで、例えば、茶の間に飾る、玄関に飾る、きばらない作品のことを指しています。

 ものづくりは大別して、アート、工芸、民芸の3つの分野に分かれ、さらに、それぞれの中間に位置する作品というのもあります。私たちの手がけている「木彫フォークアート」というジャンルもアートではないし工芸でもないという中間的な存在にあり、美術界での認知度は低く、一般の公募選では入選しないといった状況下にありました。

 しかし、10年前に1つの好機が訪れました。大屋町は、「但馬の祭典」というイベントの中で「木彫フォークアートおおや」の全国公募を始めました。もう今年で10回目になりますが、応募作品も毎年百数十点にのぼり、北海道から沖縄まで、日本全国から多彩でユニークな作品が集まります。この作品の中から毎年5〜6点を大屋町が買い上げ、既に50〜60点の作品を収蔵しています。年間1,000万円という金額は大金ですが、フォークアートの10年の流れを小さな町が持つことができる上に、展覧会で使った金の何倍もの価値と美術史を変え得るほどの資産を作り上げることができるわけです。おそらく、21世紀の早い時期に、フォークアートが(公的な呼び名は後に待たれるが)美術学的に認知されることは確実だと思います。

 また、町内の古民家を改装してフォークアート美術館を建設する計画も着々と進行中です。こうした基盤ができれば、体験教室などを通じて後身の指導もできるようになります。実際に展覧会を見に来られるお客さんに「作り方を教えてほしい」とお願いされることもありますから、これからはぜひ若い人たちに注目される活動をしていきたいですね。

但馬木彫作家 松田一戯氏

昭和21年 
大屋町生まれ

平成2年
第2回現代日本木彫フェスティバル大賞受賞(岐阜県)

平成8年   
木の造形旭川大賞展     (北海道立旭川美術館)

平成11年  
但馬文化賞受賞        その他、個展・グループ展多数

兵庫県
養父郡大屋町和田56-1
TEL 0796-68-0185
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