三たん地方開発促進協議会
 
◆ コラム ◆
年中行事を彩る 装飾品
丹後提灯[丹後・丹後町]
店の名称 吉岡提灯店  所在地 丹後町中浜
◎語り手 吉岡 喜一郎 さん 吉岡提灯店

 電灯が普及した現代においても、丹後地方では、おもに秋祭りや正月など、各家の軒先に提灯の明かりを灯す習慣があります。「提灯の明かりは『お灯明をあげる』と言いますが、こうした季節の折り目に無事息災を先祖や神にお祈りするということでしょうなぁ」。と語る吉岡喜一郎さんは提灯一筋60年のベテラン。

 秋になると自ら山へ入り、竹を切り出します。1本の真竹からわずか3個の提灯しか作れませんが、それでも昔ながらの素材にこだわります。

 竹を細かく削って提灯の骨を作り、型に入れていきます。骨組みが完成したら骨に1本ずつ糸をかけ、型崩れを防ぎ提灯を丈夫にします。

 吉岡さんの手作り提灯は、こうした昔ながらの誠実な提灯づくりに定評があり、丹後地方の神社や寺院はもとより京阪神からの制作依頼が跡を絶ちません。

 和紙越しにやわらかい光を放つ照明。吉岡さんの作る提灯には人の心を和ませる魅力があります。

 提灯づくりだけでは食べていけない時期もありました。山仕事にも行き、漁にも出掛け、地味な生活でしたが、この仕事が好きなので今日まで続けてこられたと思います。今は孫が後継者として私の仕事を手伝ってくれているので、まだまだ長生きせんとあかんなあと励みになります。
手作りの提灯は丈夫で長持ちし、紙を貼り替えれば10年以上は持ちます。
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