三たん地方開発促進協議会
 
 
 
綱引き[一年の豊凶を占う]
開催地/八木町日置の大送神社 開催日時/1月17日 夕方から
綱引きといっても様々なものがあるが、年占の意味をもつ神事の場合、二つの組の対抗で勝敗に神意が表れるとされる。

大送神社の大綱引き神事は、神社の薮に棲み村人たちを苦しめていた大蛇を、1月17日の夕刻、豪勇の武士が討ち留めた故事に由来し、大蛇に見立てた約14mの綱と大蛇の目を表す的を用いる。

◎祭礼の様子
辺りが暗くなると、裃を着て提灯を持つ組長を先頭に、弓矢、縄、的を持った人が行列して神社へ向かう。行列が到着すると組長が矢を構え、1、2本目は外し、3本目で射抜く。その後、綱引きが始まる。


山の神[五穀豊穣を願う奇祭]
開催地/香住町沖浦 開催日時/1月6日頃(小学校の冬休みの期間によって異なる)
山の神は農山村民の守護神として信仰され、山や野の幸をもたらす生産性から女性神とする地方が多く、女性を嫌うとされたり、男根を供えて豊作祈願をするなどの例が見られる。
香住町沖浦でも、山の神は姿が醜く嫉妬深い女性であるとされ、男児だけが顔に墨を塗って参加する。

◎祭礼の様子
午前10時頃、沖浦地区の幼児と小学生の男児約20人が公民館に集合し、顔に墨を塗った後、稲穂に見立てた大笹・小笹の御幣を持つ六年生を先頭に、草履を持つ子ども、赤飯入りの大きなお櫃、白米入りの小さなお櫃を背負う子どもたちが続く。



  川裾祭り
  地蔵盆
  相撲
  田楽
  綱引き
  山の神

 
 

方言で語る[祭り回想録]  その三  亥の子[丹後・峰山町]
◎語り手/徳田新さん(峰山町中央公民館館長)


農業の仕事は自分の家だけではでけんでしょう。お互いに田植えや稲刈りを手伝う、いわゆるユイの形が取られとって、世話になったところや、人糞尿をこうとった町家にお礼として持っていった。家によっては一俵近くの餅をついたようです。亥の子以外にも、正月、春の節句、七夕さんなどの行事がある時に餅をしてました。昔の農業は天候に非常に影響されたから、当然、神さんにお願いし感謝するということが出てくる。町方より強い信仰心を持っていたと思いますよ。それに、共同体制の中に個人の生活があったというのがムラの暮らしですわ。田植えは何日までに済ませなさいとか、今日は雨休みですとか。亥の子の日が来ると、「あるき」が「へえー、こんにちは」いうて、ふれてまわった時期もあるようです。行事は村の自治に関わりながら続いていた。労働におうた行事が、農業が変わるなかで廃れたことは仕方がないかもしれませんね。
 
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